コラム No.61〜70


 No.70
 ◆「いちげん」も回を重ねりゃ「常連さん」

2009/11/5

 3日に1回は通うでしょうか、最近開拓した飲み屋です。特徴としては、
(1)わが家から近い(信号2つの距離だから、酔っ払っていてもすぐに帰ることができる)
(2)値段が安い(生ビール\350、焼酎\300、おつまみ平均\250)
(3)うまい(味付け、焼き具合、切り方、調味料を客の好みに合わせてくれる)
(4)料理やお酒を注文すると出てくるのが早い(一番早いのは缶詰)。出てくるのも早いが、状差しに値段を書いた名札を入れるのはそれより早く、品物が出んうちに入っている)
(5)女の客の常連さんが多いが、若い娘はいない(年寄りでも美人はいない)
(6)店の入り口の所に大きな赤いポストがある(人に店を教えやすい)
(7)壁の値段表の短冊が古いポスターの裏側に下手な字で書いてあり、ご丁寧に絵を描いてある(イカの絵なんかまるでわらんからかえって客が質問するので手間がかかる)

「いちげん」も回を重ねりゃ「常連さん」 ※注:満員になると15人くらい入れるが、全員が友達で和気あいあいとしている。客が土産物を出しても大将はニコニコしていてアットホーム的な店で、仕事帰りに寄る人が多く、8時半頃店に入っていくとあっという間に追い出される。9時には閉店だから…。「いちげん」も回を重ねりゃ「常連さん」

 浪花千栄子のオロナイン
 松山容子のボンカレー
 水原弘のアース

 そんな昔のポスターが貼ってあるような雰囲気のお店です。


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 No.69
 ◆元気一杯「中年音頭」

2009/10/14

 私に営業の仕事をくださるプロダクションの社長の中に、Kさんという方がいらっしゃいます。私の舞台が好きで、特にトリネタ(最後にする話)は「必ず中年音頭をやってくださいよ」と念を押します。その中年音頭を紹介します。
       =中年音頭 レツゴー正児=
♪あっという間に1年が過ぎる どっち向いても不景気で
 首相は変わるし大臣変わる 政策変って目が回る
 年はいてくるシワ増える シミやソバカス増えました
 中年脂肪も体重も増えた コレステロールも増えました
 増えた物ばかりのその中で 貯金の残高見事に減った
 金はちょっともたまらんくせに 腎臓結石 石たまる
 膝はしょっちゅう水たまる 心の中にはストレスたまる
 たまるたまるでわしゃたまらん
 背(せい)は低いし血圧高い 血糖値上がるが尻たれる
 足は重たい財布は軽い 軽い財布に羽根生える
 耳やら目やら遠うなった 近くなったはオシッコ トイレ
 トイレに行ってもすぐに出ん チンチン短い小便長い
 勢いないのに切れ悪い 朝の起きたては元気がいいが
 朝ション終わればすぐショボン 朝の元気はどこ行った!
 ちゅうねんちゅうねんどないせえちゅねんー!!
元気一杯「中年音頭」
 K社長、元気一杯に「中年音頭」をやらせてもらいますので、また、営業の仕事をよろしくお願いしまーす。





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 No.68
 ◆水のきれいな大野の町

2009/9/27

 行きは特急サンダーバードで、帰りは特急雷鳥で、久しぶりに福井へ行きました。福井から車で約1時間走って、水のきれいな大野市で社会福祉大会の講演です。
 「笑いも仕事も健康から」と題して、1時間30分のおしゃべりでした。1時から始まった開会式や功労者の表彰の時は客席は50人ぐらいでしたが、講演の時には300人ほどの人でびっしり埋まっていました。人の3倍も大きな声で、自分の経験を生かして面白おかしくしゃべります。運動不足気味で不規則な芸能界での健康への自己管理。「私の師匠はこんな人でした」と健康にまつわるいい話や失敗談を披露しました。爆笑や拍手喝采が沸いたり、感激して涙ぐんだりの1時間30分はあっと言う間でした。
 最後の結びは、「我が家は短命の家系です。兄のルーキー新一は44歳で、父は46歳で、そして母は54歳で亡くなっています。私はみんなの年を追い越しました。来年は70歳の古希です。父と兄は酒が原因で亡くなっています。水のきれいな大野の町私もお酒は飲みますが、父や兄のように酒で死にたくはありません。いいところは見習いますが、悪いところは反面教師にして、健康に留意しています。父と兄の2人の年齢を足しても90歳です。今や90歳の人は何人もいます。とにかく90まではがむしゃらに生きて、そして90になっつたら母親の54歳を足して144歳までがんばります」
 こんなギャグで締めくくりました。


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 No.67
 ◆いい汗、流しました

2009/9/12

 大衆演劇のお芝居は、地方へ行くと結構人気があります。私も先日、奈良で大衆演劇の人と一緒に仕事をしました。しかも2件、かけもちでさせてもらいました。
 お客さんは年配の人、それも女性の人が多いです。芝居の役者さんも若くてイケメン揃いです。芝居の前に私が30分ほど時間をいただいて、お笑いを楽しんでもらうのです。ですから、ネタはお客さんに合わせてナツメロを歌ったり、河内音頭をしたり、レツゴー三匹の失敗談を得意の早口で、大声で熱演しました。着てるシャツが、カッターが、スーツが、ネクタイが、汗でグチャグチャです。車椅子のお客さんが売店で冷たいウーロン茶を買ってきて、「これ飲み!」と差し入れをしてくれました。役者さんが羽二重を着たり、かつらをつけたりしながら上手や下手の袖から私の舞台を熱心に見ています。30分の持ち時間がオーバーしてしまいました。いい汗、流しました
 「あかん、時間や!」
と言うと、客席から
 「かまへん、もっとやり!」
と声がかかり、拍手が沸きました。横の舞台袖を見ると一座の座長が、
 「いいからやってください」
と指示してくれてます。お言葉に甘えて、10分オーバーの40分となりました。
 「おおきに!レツゴー三匹、正児でした」
舞台を下りると、若い役者のみなさんが、
 「さすが、笑いのプロ や」
 「しゃべりのいい勉強になりました」
と喜んでくれました。 私は小さくなって、
 「長くやってどうもすみません」
と謝りながらも、心の中では
 「どうじゃ、これが笑いのしゃべくりじゃ」
とちょっと だけ自慢の気持ちがありました。
 いい汗、流しました。 お客さんから頂いた冷たいウーロン茶のうまかったこと。


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 No.66
 ◆「ポポ、死ぬなよ…」

2009/8/29

 夕方の1時間のポポの散歩が終わっての帰り道です。黒門市場まで帰ってきました。家まであと5分です。ここは買い物客でにぎわうので、ポポは歩かせず、自転車の前カゴに乗せて、自転車を押しながらゆっくり通過します。
 知人に会いました。久しぶりなので話が弾みます。 その時、犬好きのおばさんが立ち止まり「ポポちゃん!」と頭をなでてくれました。「おおきに…」と私がお礼を言うと、「ビーフジャーキーあげたからね」と言って去って行きました。
 「えっ!ビーフジャーキー?」
 驚いてポポを見ました。柔らかい肉であればいいが…と願いつつ、じぃーっとみつめると、口元をもごもごさせて目を白黒させています。のどにつかえているのです。「ポポ、死ぬなよ…」
 「あかん!ポポが死ぬ!!」
 私は慌てて、一緒にいた知人に自転車を「持っとって…」と渡し、ポポの正面に回りました。苦しそうにしています。
 「ポポ!出せ、吐き出せ!」
と言ってもわかりません。ポポの口を無理やり開けさせましたが、奥の方はよく見えません。嫌がるポポの口をもう一度思い切り開きました。ポポは痛いのと苦しいのとで、私の手を2回も本気で噛みました。ここ6年間ポポを育ててきて甘噛みされたことはありますが、本気で噛まれたのは初めてです。よーく見ると、のどの奥にクラッカーのような四角い異物がありました。
 「あったぁ!」
 私は心を鬼にして、さらに親指と人差し指を突っ込みました。異物が手に触れました。でもなかなか取れません。
 「つかんだ!外れるなよ! ポポ、死ぬな…辛抱せえよ」
 時間にしてわずか1分そこそこだったでしょうか、でも長かった…。取れました。汗びっしょりです。
 ポポがホッとして私をみつめています。
 「良かった」
 硬いカチカチのベニア板みたいな干し肉です。みなさん、ワンちゃんに食べ物をやる時は、飼い主に聞いてからにしてください。犬には犬のさまざまな事情や体質があるものです。「うちの犬が食べるから」だけで勝手にやらないでください。親切が仇になりますよ。


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 No.65
 ◆山城新伍さんの子分でした

2009/8/21

 明るくて元気でギラギラ輝いていた山城新伍さんが亡くなられました。晩年は寂しく養護老人ホームの病床で、「葬儀はしないでくれ、皆に知らせないでほしい」と言っていたと聞き、驚いています。
 35年ほど前は、大阪から東京とレギュラー番組を持って走り回っていた漫才師が少なかった頃で、同じ関西出身だからとわれわれをかわいがってくださいました。週に2回は必ず東京泊まりでした。
 1つは「目方でドーン」という日テレの買い物番組、そしてもう1つはテレビ朝日の「笑アップ歌謡教室」というバラエティ番組です。山城さんが先生で、当時のトップ歌手10人ほどがゲスト出演するのですが、レツゴー三匹もその中に入れてもらいました。私はいつも皆に無茶苦茶にされる役でした。山城さんを中心に、和田アキ子、中尾ミエ、園マリ、山本リンダ、大月みやこ、八代亜紀、アグネス・チャン、安部律子、小柳ルミ子、前川清、野口五郎、千昌夫、新沼謙治、三田明…あかん、キリがない…ほとんどの演歌歌手と一緒にさせてもらいました。その頃のいじめられている私の写真を紹介します。
(1)正月の番組で、私が年始回りの和服で女装をしています。バケツいっぱいに入った墨をぶっかけられるシーン。
(2)刑事役の山城さんと前川清さんが取調室で犯人役の私を問い詰めているところ。消火器のようなスプレーを吹きつけられるシーン。
(3)犬神家の一族に出てくる金田一耕助役の山城さんが、犬神家の和田アキ子さんと一緒に物置の中を調べているところ。そこには首を吊って死んでいる私が。ゲラゲラ笑いながら調べているのが実に不謹慎……死体で吊るされてる者の身になってみい!

山城新伍さんと「笑アップ歌謡教室」

 山城さんの勢いのあるいい時期にお世話になりました。
    ―感謝―
 ご冥福をお祈りします。


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 No.64
 ◆ノラネコ協会会長

2009/8/2

 うちの近所の公園によく散歩に来る「ヤエちゃん」というおばさんがいます。60過ぎの人で、猫が大好きです。飼い主のいないノラネコがいると、エサをやったり芸を教えたりしてかわいがっています。自称、「ノラネコ協会」の会長です。会員も7、8人います。みんな「大阪のおばちゃん」で、猫好きのうるさ型の集団です。
 会長のヤエちゃんいわく、「恵まれないノラネコのためにできるだけのことをしてあげよう」と、まだ薄暗い夜明けに朝の食事を作って持ってきて、ネコにやるのです。夕べの残り物ですが、3つか4つの器に分けて入れて、適当に置いて帰ります。これくらいなら誰でもしますが、食べ終わった頃を見計らって、30分後くらいに公園に器を全部下げに行くのです。そして洗剤できれいに洗って、また夕方に備えます。同じおかずが続か ないように気配りもしています。
 ただ、喜んでもらえたからといって、よその公園まで手を伸ばさないこと。エリア、領域は侵さないこと。これが仁義です。ノラネコ協会会長ノラネコを育てるプロのルールです。
 うるさい連中ですが、昼間は井戸端会議です。でもほとんどネコの話で盛り上がっています。今日はヤエ子会長のご主人が、会社が休みなので久しぶりに公園に顔を出しました。
 「おーい、わしのメシまだかぁ?」
 「あー、すっかり忘れとったわ」
のどかな夫婦です。


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 No.63
 ◆血糖値を下げる「夏の笑って健康祭」

2009/7/18

 7月も半ばを過ぎました。先日、また東京へ行きました。世田谷の下北沢でお笑いのイベントをしたのです。今、下北沢は熱い街です。若者の街でもあり、老人の街でもあり、老若男女の街というなかなか魅力のある場所です。井の頭線で渋谷から4つ目の駅です。駅の造りも骨董品的で古めかしく、大層な駅です。
 駅を出てすぐの路上で、5、6人の人だかりがありました。若者が2人で漫才をしていたのです。それが大阪弁ですわ。路上ライブですが、笑いはありません。お年寄りが「大道芸人やなあ」と言ってました。目的地の北沢区民会館のタウンホールは、歩いて4分程のところです。夏の笑って健康祭
 さあ、会場に着きました。出演者は、おぼん・こぼん、Wモアモア・Wコロン、ナイツ、ペーソス、ぴろきと、大阪からは私1人、レツゴー正児、そして司会は堺すすむです。“笑いは糖尿病の血糖値を下げる”といううたい文句もついてる「夏の笑って健康祭」です。開演時には超満員で立見席もぎっしりと詰まりました。出演者の中では私が最年長ですが、東京の人間に負けるもんかと舞台へ飛び出しました。人の3倍大声で、人の3倍早口で、人の3倍歌も歌いました。時間は3分程オーバーしましたが、プロデューサーでもあり演出者でもある沢田隆治先生がニコニコ笑い大きな拍手で、「良かった、良かった、すごい迫力や」とほめてくださいました。ほかのタレントも元気いっぱい頑張っていました。
 終わって楽屋へ戻ると、出演者が、
「一緒に写真を撮らせてください。子供の頃、レツゴー三匹に憧れてたんです」と素人のファンみたいに写真撮影が始まりました。悪い気はしません。
 よし、今夜は東京でゆっくりしよう、と新幹線の終電をキャンセルし、昔よく飲みに行った渋谷のショットバー「杉の子」に行きました。
 「いらっしゃい、正児さんだと思いましたよ」
と何年ぶりかで来たのに、昨日も来ていたように迎えてくれ、いつもの酒が出てきました。
 「今夜の酒はうまい」。


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 No.62
 ◆時代遅れの芸人

2009/6/27

 子供の頃、学校の勉強では国語が好きでした。嫌いなのは算数でした。なのに、なぜかそろばん塾の先生をしていました。母が病気になったので、私の20歳の成人式は高校生の時に 迎えました。会場へは皆、スーツ姿で参加しているのに、私は市岡商業の制服、制帽で行ったのを覚えています。
 国語は和歌、短歌に凝り、小学5年生で百人一首を全部覚えました。上の句を言われれば、下の句が言えます。大きくなるにつれて、和歌より短歌が好きになりました。最初は啄木ファンでしたが、それ以上に牧水が大好きになりました。時代遅れの芸人
 「若山牧水」…宮崎県東臼杵の山奥で生まれ、旅が好きで、海辺の松風に吹かれ、山上で小鳥の声に包まれ、酒をこよなく愛した男です。石川啄木のさびしい臨終の場に居合わせた ただ1人の友人でした。男の恋歌も歌い上げた明治の男のロマンがありました。私は若山牧水に憧れながら、これまたなぜか「漫才」というお笑いの世界に入りました。ですから、文章を書いても古い漢字ばかり使います。
 嫁によく言われます。「パソコンやインターネットの時代やよ。若い人にもわかる平仮名で…、あっ、“ひらがな”や、“ひらがな”を使いなさい」と注意されます。今は漢字のクイズに凝っています。新聞や週刊誌の漢字クロスワードに葉書…いや、“はがき”を出しまくっています。3千円、5千円の図書券を貰う…ちゃうちゃう、“もらう”ために努力しています。はがき代だけでも2万円は使いましたか…時代遅れの芸人です。


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 No.61
 ◆「講演会」「敬老会」依頼大歓迎

2009/6/12

 わが家のワンちゃん、ポポは間もなく6歳になります。最近、ますます私になついてきて、私をお母さんだと思っているようです。家の中では、いつも私の足元にポポがいます。
 不況のため、仕事がぐんと減りました。例年の5分の1でしょうか。そこへもって今年は新型インフルエンザ騒ぎが輪をかけてくれました。異常なマスク姿の通勤ラッシュに面くらいました。うがいと手洗いはしましたが、マスクはとうとうしませんでした。
 劇場も客が入らず、私の出番も少なかったので、家で新聞に連載しているコラムを書いたり、依頼大歓迎ホームページのコラムの原稿を作ったりしていました。そんな時にも足元にはポポが いて、私の足を枕にして寝ています。
 梅雨の6月になって、これではいかんと極力外へ出て人と話をするようにしました。いろいろな人とお茶を飲んだり、ゴルフをしたりして輪(和)を広げるよう心がけています。
 私の講演のテーマのひとつです。
 「0(ゼロ)はいつまでたっても0(ゼロ)ですよ。まず1(イチ)を作りましょう。1は2になります。そして3にしましょう。5に伸ばしましょう」と熱く語っています。1時間30分の講演会や敬老会での30分のお笑い演芸など、注文をお待ちしています。


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