コラム No.51〜60


 No.60
 ◆『医学英単語』

2009/5/22

 少年の頃に「将来、何になりたい?」と聞かれると、「医者に なりたい」と答えていました。「尊敬する人は?」と聞かれると、「野口英世」と答えていました。
 私が2歳の時、生死の間をさまよう病気にかかり、2人の医者に
「この子はもう無理です。助かりません」と匙を投げられました。3人目のお医者さんのおかげで、一命を取りとめ ました。野口英世そんな話を母から聞かされて、「絶対、医者になる」と豪語していた私が、なぜ「お笑い芸人」になってしまったのでしょうか?
 ほんの少しだけ初志貫徹の気持ちが心の底に沈んでいたのでしょうかねぇ…。

 「♪ジャジャジャ ジャーン♪」

 医学書を出版しました!……本当のことを言うと、カットの部分を担当させていただきました。絵を描いたのです。それも英語の医学書に、です(絵には英語も日本語もないか…)。でも、医学を志す人に少しでも喜んでいただき、役に立つことができればこんなに嬉しいことはありません。実のところ、娘が影でうまく糸を引いてくれたのです。いわば、親娘合作みたいなもんです。


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 No.59
 ◆東京、浅草、東洋館

2009/5/8

東京、浅草、東洋館 東京の漫才協会の皆さん、ゴールデンウィークは大変お世話になりました。
 「球児・好児」さん、「おぼん・こぼん」さん、「のいる・こいる」さん、「ケーシー高峰」さんたちのおかげで、浅草、東洋館の舞台に立つことができました。弟子の幸助・福助や、今は亡き兄のルーキー新一がご迷惑をおかけしているにもかかわらず、私に温かい手を差し伸べてくださって感謝感激です。
 東京の若手の勢いのある高座や、ベテランの味のある絶妙な芸を毎日舞台の袖から勉強させていただきました。自分の出番とは別に、おぼん・こぼんさんを中心に20人ほどの芸人が慣れない楽器を持ってショーが始まりました。練習もあまりしていないので、音が出なかったり、タイミングも合わないハチャメチャのアドリブが続出する慢響楽団の歌謡ショーでしたが、実におかしく楽しい50分のショータイムに客席は大爆笑でした。チームワークの良さが出ていて、「いい仲間たち」だとうらやましく思いました。舞台が終わっても、懇親会や食事会も設けてくださって、修学旅行に来たようにはしゃいでしまいました。
 今、大阪へ戻ってきて、私の友達に東京での楽しかったことをしゃべりまくっています。


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 No.58
 ◆居眠り運転ですみません

2009/4/29

 昼下がりの暖かい4月の末、悪友に「いつもの喫茶店でコーヒータイムしようか?」と電話をしましたが、断られました。「昼寝するねん」と冷たい返事です。
 仕方がないので、愛犬のポポを前カゴに入れて散歩に出かけました。
 その走ってる途中で転倒しました。「居眠り運転」です。ほんのわずか0.2秒か0.3秒寝ることがあるのです。その都度転びそうになるのですが、今までは運良く転ばずに済んでいたのに、遂に今日は転びました。交通標識の柱にぶつかり、仰向けにひっくり返ったのです。ポポを入れている前カゴはグニャリとひん曲がっていますが、ポポはうまく飛び出し、ちょこんと座ってこっちを向いています。
 「よかったぁ、ポポにケガがなくて…」と安心しましたが、私はあごが痛くてしばらく起き上がることができません。学校帰りの小学生が4、5人、面白そうに私を見ています。
 ふと自分の手を見ると、右手の人差し指が血で真っ赤になっています。口の中もおかしい…。つばを吐くと、これまた真っ赤なつばです。居眠り運転ですみません
 「そうや、今歯医者で奥歯を治療中や、歯は大丈夫やろか?」
 これが一番気になりました。その歯医者さんがこの近くにありました。家へ帰らずに、歯医者へ直行しました。先生と助手の女の人が、嫌な顔もせずに親切に消毒をしてくれました。 「奥歯は何ともないですよ」と言われ、ほっとしました。
 「今夜はあごやほほが少し腫れるかも知れません。冷やしてくださいね」と化膿止めの薬もいただきました。金儲け主義のお医者さんが多くなっている時代で、「医は仁術」の言葉は生きていると感謝の気持ちでいっぱいです。
 「すべて悪いのは私のコーヒーの誘いを断った、家で昼寝をしてるあいつのせいや…」
 みなさん、自転車に乗って寝たらあきまへんで、怪我しまっせ!


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 No.57
 ◆東京、浅草へ

2009/4/15

 「テレビを見てても、バラエティか食べる番組ばっかりや」と中高年の人やお年寄りの人が嘆いています。そんな人たちに喜んでもらおうと、大阪の寄席に出て楽しい笑いを振りまいています。
 「大阪だけでは物足らん。よし、東京の寄席へ行ってみよう」と思ったのですが、私も中高年の部類です。そう簡単には東京の寄席へは出られません。でも、ありがたかった。東京、浅草へレツゴー三匹で40年以上もやってきたおかげで、いい友達がいました。
 「正児さん、東京へもおいでよ」と声をかけてくれました。球児、好児さん。おぼん、こぼんさん。のいる、こいるさん。それにケーシー高峰さんまでが腰を上げてくれたのです。浅草での出演が決まりました。ありがとうございます。
 5月の連休(3〜5日)、浅草の東洋館(浅草演芸ホール4F)に出演します。浪速男のバイタリティ迫力のある大爆笑をとって意気揚揚帰ってくるか、恥じをかいて涙を浮かべるか、結果は後日、またこのコラムで報告します。


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 No.56
 ◆また職質された

2009/4/2

 また、巡回中のお巡りさんに捕まりました。日本橋の文楽劇場から黒門市場の方へ渡る信号の所で、20歳そこそこの若いお巡りさんに呼び止められました。
 「この自転車はあなたの自転車ですか?」
 「そうですが、何か?」
 「登録はしてますか?」
 「買った時に自転車屋でしました」
 すると、お巡りさんは電話を取り出し、本署を呼び出して調べ始めました。電波の調子が悪いのか、話がなかなか進みません。私が、
 「電話をかけなくても、ここから50m先に私が自転車を買った店があります。そこへ行けばすぐ わかりますよ」また職質された
と先に歩き出しました。
 「ちょっと待ってください。どこへ行くんですか?」
 「そこの30mほど行った左の角ですよ」
と私がまず自転車屋に着きました。お巡りさんは電話でゴチャゴチャ話しながら嫌々ついて来ました。
 「大将!いてはりますか?」
 私がお巡りさんを連れて一緒に入ってきたので、びっくりして大将が奥から飛んで出てきました。
 「師匠!どないしましたん?」
 「私がここで買うた自転車や言うてるのに、盗難車と違うか、と言いますねん」
 お巡りさんは、
 「いやいや、登録番号はあるんですが、一文字だけかすれてわからん数字があります。盗難車にはよくあることですから…」
とまだ疑っています。大将が売上台帳をパラパラめくりながら、
 「ここ見てください。レツゴー正児様となってまっしゃろ?番号のかすれてるところは5ですわ。間違いありません。師匠には何十年もうちで自転車を買うてもらってます。盗難車なんてとんでもない」
と力強い証明です。一途な若いお巡りさんはまだ本署と電話でゴチャゴチャもめています。まだ解放してくれません。若い新人ですわ。背は高く、180cmくらいはあるでしょう。肩幅も広く、色白のイケメンです。
 カッコええ若者やのに、融通のきかん奴や。自分がこうやと思たら絶対譲らん性格。私みたいな性格や、損な性格や。歳とったら苦労するぞ…。


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 No.55
 ◆宮城野部屋(横綱白鵬、激励会)

2009/3/14

 浪速の町に触れ太鼓が鳴り響いて大相撲が始まりました。横綱白鵬のいる宮城野部屋の激励会が大阪帝国ホテルで行われ、700人もの人が集まりました。私も落語家の桂春之輔さん、桂文福さんに誘われて出席させていただきました。宮城野部屋(横綱白鵬、激励会)
 司会は元関西TVのアナウンサー、梅田淳さんです。いつもの通りの梅田さんの軽快なしゃべりでパーティは進行していきます。 盛り上がってきて乾杯の発声です。横綱白鵬関を中心に、親方や力士たちが舞台に15人ほどずらりと横に並びました。司会者がひときわ大きな声で、
 「乾杯の発声は大阪ではこの人しかいないでしょう。上方落語家協会会長の桂きん枝さんでーす!」
と大拍手で迎えられ出てきたのは桂三枝さんです。
 「わしがきん枝か!」
と舞台中央で司会者をにらみつけています。場内はドッと沸きました。三枝さんは会場のお客さんは見ずに司会者を見たまま、
 「君はそんなやつや。君の結婚の時もそうやぞ。奥さんを君に紹介したのはわしやぞ。その人ともう別れた言うやないか。そんなこと私は全然知らんかったがな。恩も義理もないやつやな。その上わしがきん枝か?君は来年はもう来るな!」
 司会者の梅田さんは舞台でオタオタしています。
 「いや、あの、その…会場が静かで盛り上がらないので、私がギャグで盛り上げようとわざと間違えたんです。バッチリ、はまりましたね」
と言いながら、何度も汗を拭いて悪あがきをしています。
 帰りがけ、私は梅田さんの横を通ったときに、
 「乾杯の時のあのギャグはいいギャグでしたね」
と小声で言いますと、
 「完全にしくじりです。」
と小さくなっていました。


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 No.54
 ◆またケイタイ落ちとった!

2009/2/27

 先日、犬の散歩のときに浪速区でケイタイを拾ったと書きましたが、また同じことがありました。前と同じ朝の8時頃です。場所も同じ産経新聞社裏の草むらです。前の所と5mも離れていません。こんなことってあるのですね。
 また当人に連絡すると、30分後に喜んで飛んで来ました。ここまでは一緒でした。でも、ここからが違います。前の人は「ありがとう」とだけ言って、自分の名刺を私に渡して帰りました。ところが、今度の人はケイタイを受け取りながら、
 「おおきに。すみません、これ…」
と茶封筒を差し出しました。お礼金ですわ。またケイタイ落ちとった!
 「いりませんよ」と断ると、
 「寒いのにわざわざ持ってきてくれて、それに待たせました。お茶でも飲んでください」
と言うので、断るのも悪いか…と思いながらポケットに入れて、家路へ急ぎました。
 「いくら くらい入ってるかな?1万円かな?いやそんなにはないやろ。5,000円ぐらいか?もっと少ないかな」と卑しいことを考えながら家で開くと、1,000円でした。嫁曰く、
 「いくらでもええやないの。相手の気持ちやから、ありがたくいただいといたらええの違う?友達とお茶でも飲んできたら?」
と言ってくれたので、私のコーヒー代になりました。ここ1ヶ月でケイタイを2つ拾い、1,000円儲けました。それとは逆に、20日程前に同じ浪速区でお金を落としました。場所は新世界です。通天閣近くで、キャッシュで3万円です。裸でズボンのポケットに突っ込んでいました。なくしました。いまだに出てきません。もし皆さんの中で拾われた方がいらっしゃれば…。
 (誰も届けてくれんわな…。ええわ、礼金のお茶代1,000円渡さんで済むわ)


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 No.53
 ◆拾ったケイタイ

2009/2/14

 「今日は良い1日やった」と言える日にしたい。こう思いながら、犬のポポと朝の散歩に出ます。寒さが身にしみる2月の朝の7時です。
 浪速区の産経新聞社裏の公園の草むらで、何かキラリと光る物がありました。「鏡かな?」と近づいて拾い上げると、ケイタイです。少し土がついて汚れていたので、誰かが捨てたのかな?と思って土を落とすと、きれいないい物です。開けてみると「着信あり」が同じ番号で何度も入っています。これは誰かが落として、どこにあるかわからんのでかけて様子をみてるのと 違うか?と思いました。私もケイタイの所在がわからん時によくやります。
 その番号にかけると、男の人が出ました。
 「おたくケイタイ落としてませんか?」と聞きますと、拾ったケイタイ
 「夕べ落としました。探してるんですが、みつからないのです」
 「これですわ。今どこにいてはります?」
 「大国町です」
 「わぁー、近くや。持って行ってあげますわ。26号線の大国町の交差点、マルトミの前へ10分後に来れますか?」
 「行けます、すぐ行きます」
 10分後に、軽四輪に乗った30歳くらいのおとなしそうな男性がやって来ました。
 「ありがとうがざいます、助かりました」
と喜んでいました。交番や警察に持って行くと、書類作成やハンコやサインで手間がかかります。指紋をとられたこともありました。直接の方が手っ取り早い。
 「はい、どうぞ」と渡すと、両手で受け取りながら私の顔をジィーと見て、
 「もしかしてよくテレビに出てる方では?」
 「よくは出てません、たまにしか出てませんが」
そこまで言うと、
 「やっぱりそうや!吉本の人や、吉本興業の人や!」
と喜んで、声の トーンが上がりました。
 「吉本とは違います。松竹芸能です」
とそこまで言わんでもいいのに、学校の先生 みたいに間違いを正しました。「ハイ、そうです。吉本です」と言っておけば、和やかな雰囲気で済むのに、あえて正論を言おうとする私は融通のきかん“KY”ですわ。「空気の読めない」“KY”はダメですよ。同じ“KY”でも、「今日は良い1日やった」の“KY”にしましょう。


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 No.52
 ◆飲んで騒いで、レツゴー二匹

2009/1/27

 久しぶりに、レツゴー二匹(じゅん・正児)で酒を飲みました。通天閣の近くに私の行きつけの店があります。夜の7時頃から11時前まで昔話に花が咲きました。じゅんちゃんは、昔は キューピーマヨネーズみたいな顔でかわいかったのですが、今は63歳、きれいな白髪のええオッチャンです。白髪といっても、モミアゲだけで頭はツルツルのスキンヘッドです。今は漫才師ではなく、役者をしているので、貫禄が出てきました。落ち着いた、いいムードの初老、いい酒を飲んでいます。飲んで騒いで、レツゴー二匹
 乗ってきて、歌を歌い出しました。仲良しの吉幾三さんの「情炎」という歌を熱唱してくれました。うまい!店内にいる10人くらいのお客さんが聴き惚れています。
 歌い終わってじゅんちゃんが話しました。「この歌を東京の新宿で歌ったんです。それも吉幾三さん、本人の前で…。歌の終わりで 吉さんが立ち上がって、私のそばへ来てくれましてねぇ。私の肩をポンッと叩いて、一言言ってくれました。『ヘタ…』」
 店内は大爆笑です。私もお返しに歌いました。68歳の私はナツメロです。新川二郎の「東京の灯よ、いつまでも」を歌いました。点数の出るカラオケでは、この歌で高得点が出るので、 まずこの歌をかますのです。ええ声が出ました。やはり「93点」、最高点です。じゅんちゃんが拍手しながら近づいて来て一言言ってくれました。「ヘタ!」
 また大爆笑でした。


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 No.51
 ◆新春正児ショー

2009/1/11

 春は桜が咲き乱れ、夏は川に蛍が飛び交います。秋の紅葉のきれいなこと、そして冬の正月はレツゴー正児ショーが開かれます。新春正児ショー
 和歌山県の根来(ねごろ)市に有名な根来寺があります。その根来寺の目と鼻の所にある「徳助」という食事処が会場です。8トンもある巨大な布袋さんの横に小さな川が流れています。橋を渡るとそこが徳助の庭です。来る1月24日(土)の昼12時と夜6時の2回です。料理屋さんですが、実に立派な舞台があります。地元の若手歌手も参加しての楽しいショータイムです。ご夫婦一緒に、家族連れで、友達同士で気軽に遊びに来てください。料金は食事付で5,000円ですが、きっと満足していただけると思います。
 詳しいお問い合わせは、電話(株)徳助 0736-69-1750まで。


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