追悼:じゅんちゃんに捧ぐ


 ◆レツゴー正児 妻の介護コラム 「じゅんちゃんが亡くなった日」

2014/8/8

 毎日、近所にあるじゅんちゃんの自宅前を通過して買い物に行く。今日は会えるかも・・・といまだに思いながら建物を眺め、「あー、もうこの世にはいないのか」と寂しい気持ちになる。
 亡くなる10日程前、自宅近くの商店街で、パパ(正児)がじゅんちゃんとばったり会った。パパは気をきかせて私に電話をかけてきた。じゅんちゃんに代わり、私はいつものように何気ない会話をして電話を切った。

 数日後、ポポの散歩中、パパに一本の電話がかかってきた。
 「じゅんちゃんが倒れて意識不明」
 その時のパパの驚きは言うまでもない。

 その2日後、じゅんちゃんは亡くなった。

 告別式を終えようとしていた時、ある人が私に、じゅんちゃんが倒れた時、どうしてパパは病院へ来なかったのかと聞いてきた。あの日、電話をもらった時、パパは驚きながらも「すぐ病院へ行く!」と返事をしたらしいのだ。私にとっては寝耳に水だった。パパに真意を確かめると、その電話を一切覚えていないという。
 私は二重の衝撃を受けた。じゅんちゃんが亡くなったことのショックと、パパがそんな大事なことを覚えていないことのショックと。後に、それは認知症の記憶障害であることがわかった。
 じゅんちゃんはパパのそんな状態を知らずに亡くなった。元気があり余り、いつでもエネルギー全開だった正児だけを思い出に残して。
 いつか、私たちもじゅんちゃんのいる所へ行くので待っててね。

 じゅんちゃんが亡くなって今日でちょうど3ヶ月、間もなく初盆です。合掌。


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